東京都の保育園不足を解消する?家庭的保育事業について解説

東京都は人口も多く、子育て世代もほとんどが共働き家庭になっています。このような状況で必要になるのが保育園です。しかし、保育園は慢性的に人員や施設が不足しており、受け入れが難しいケースも少なくありません。このような状況を改善するために家庭的保育事業を実施しています。今回は、東京都で行われている家庭的保育事業について解説しましょう。

東京都で実施している保育園を補完する家庭的保育事業とは?東京都では保育園を補完する試みとして全国でも特に積極的に家庭的保育事業が展開されています。この事業自体は全国で行われているものの、保育園不足が深刻な東京都ではとりわけ重視されています。家庭的保育者と呼ばれる保育士に準じる専門職が0歳から2歳までの乳児や幼児を預かります。この家庭的保育者は公益財団法人 東京都福祉保健財団が家庭的保育者研修を実施しているのです。なお、この事業は後述する保育ママと同じ内容になります。

保育園?保育室や保育ママの特徴を紹介

子どもを預かる施設として保育室や保育ママがあります。これは保育園と大きく異なる点があります。まず保育室は各自治体の独自基準を満たす運営をしている施設を言います。基準が自治体によって大きく異なるので、もし利用を検討している場合は実際に見学してみるのがおすすめです。そのため、場合によって保育園とは全く異なった施設であることも否定できません。次に保育ママ(ほいくママ)とは、主に3歳未満の児童を預かります。機児童問題の解消などを目的に誕生した新たな保育の制度で、保育園に入園できない子を保育するしくみとして注目されています。

企業の保育園を増やす?企業主導型保育事業とは?

企業も働き方改革によって、企業へ子どもを連れていき、企業が設置する保育園や保育室へ預けて仕事をするといったことがあります。このような活動に対して国が支援を行っています。それが企業主導型保育事業です。地域の企業が共同で設置・利用する保育施設に対し、施設の整備費及び運営費の助成を行うというもので企業の関連する保育園を支えるという仕組みです。