大阪府の東大阪市は町工場が多い地域として全国的にも有名です。その技術力は高く、東大阪市内の企業が集まって人工衛星の制作なども成功させました。このような地域で行われる溶接も一味違います。そこで今回は東大阪の溶接業について解説していきます。
柔軟な対応も得意な東大阪の溶接会社
東大阪には○○鉄工などの名称で会社名を掲げ、溶接を専門にする企業が少なくありません。東大阪の溶接では1960年代から70年代にかけて創業された老舗企業も多く、全般的に多品種小ロット生産を行う溶接を得意にしています。サンプル品や一点ものなどの少量生産を得意としているので、柔軟な溶接依頼に対応できます。職人気質の人材が多くより丁寧に細部までこだわって仕事に取り組んでいるのも強みです。また、阪神工業地帯にも近い立地から迅速な納品で大きな事業所のニーズにも応えています。
溶接でよくみられる「アーク溶接」とは？
溶接でよくみられる種類がアーク溶接です。簡単にいえば、電気の力を使って溶接するものを指します。溶接する材料に電極を当ててアーク放電と呼ばれる電気の流れた状態を作り出します。アーク放電によって高温で金属などを溶融させて分子原子レベルの非常に細かな範囲でつなげる溶接技術です。広く利用されている溶接方法であり、自動車のような工業製品だけでなく建設現場でも鉄骨工事や型枠工事などで用いられている溶接です。ただ、汎用性が高くとも危険を伴う作業であり、青色の光や強い熱に対してマスクなどでの対応が求められます。
ガス溶接も頻繁に利用される溶接
アーク溶接と並んで利用されることの多い溶接がガス溶接です。これはアセチレンや水素、プロパンといった可燃性のガスを酸素で燃やして強力な熱を発生させます。そして、その発生した熱を利用することでガスによる溶接を可能とする手法です。発生する光が比較的弱いので、溶接部を確認しながら溶接できるメリットが挙げられます。